竹ノ内 博幸

2019年12月11日2 分

かまぼこを緊急輸送。

これは

よくご利用いただいていた

かまぼこ屋さんの話。

商店街のはずれにあるお店で

それほど大きいというわけではないですが

裏に自社工場があります。

実はこのかまぼこ屋さん

すごいんです。

東京・日本橋にある

日本を代表する百貨店の本店に

お店を出されたのです。

百貨店はどこでもそうだと思いますが

夕方になると担当の方が各店舗を回るそうで

陳列されている商品に空きがあると

厳しいチェックが入るようです。

それがある日のこと

百貨店のお店の方で商品がよく売れたため

午前中の時点で店頭が品薄状態に。

百貨店の担当さんが回ってくる夕方までには

商品を補充しなければなりません。

そこでうちに電話がかかってきました。

『日本橋まで大至急走って』と。

すぐに向かって裏の工場に入りましたところ

ビニールで加工された段ボール箱が3ケース。

中にちくわなどが入っていて

『ブォーーーー』っとものすごい湯気を

出しながら運ばれてきました。

まさに作りたて。

『ふたを閉めるとびしょびしょになる』

ということでそのままトラックの荷台へ。

工場から日本橋のお店まで約400キロ。

12時に出発してタイムリミットは夕方4時。

もう全開で走りました。

そして日本を代表する百貨店の

本店裏口に到着。

かまぼこ屋さんのお店のスタッフの方が

搬入口まで出てこられて

無事お届けすることができました。

おそらく

お届けした商品が全部売れても

運賃の方がはるかに高くつく

のではないかと思います。

ちくわといっしょにお店のプライドも運んだ

ということになりますでしょうか。

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